顕微授精について
顕微授精は、受精卵を得るために精子を卵の細胞質内に注入する方法です。通常の体外受精で受精率が低い、あるいは低い恐れがある場合にのみ行っています。顕微授精を行うことで通常70−80%の卵で受精を確認できます。
顕微授精と通常の体外受精を比較した場合、現時点では特に出生児への悪影響を認めたという報告はありませんので、顕微授精が通常の体外受精と比べて危険だとは考えておりません。顕微授精は受精卵を得るための一手段と考えてください。
当院では、初回体外受精を行われる方の場合は、処理前後の顕微鏡下での精子所見の分析及び当院の過去の経験で低受精率が予想される場合に顕微授精を行うことにしております。一部の卵で顕微授精を行い残りは通常の体外受精を行うこともあります。